英検対策でも、英単語のスペルから逃げてはいけない|選択式で終わらせない勉強法

生徒がカードを隠し、見本を見ずに英単語のスペルをノートへ書くイラスト 学習習慣・勉強法

「選択肢から選べればいい」「今の英検では書かないから」と考えることもあるでしょう。

英検の選択式問題に答える練習と並行して、基本単語を自分で書けるようにしておくことが、後の英作文や学校英語に備える学習になります。

英単語を見て意味が分かることと、日本語を見て正しい英単語を書けることは同じではありません。選択肢があれば正解できるのに、いざ自分で書こうとすると最初の1文字も出てこない。これは珍しいことではありません。

Boost Academyでは、目の前の選択式問題だけに合わせず、単語を「見れば分かる」状態から「自分で書いて使える」状態へ進めることを大切にしています。

この記事で分かること

  • 01選択問題が解けても、単語を書けるとは限らないのはなぜ?
  • 02英検対策でも、なぜスペルの練習が必要なの?
  • 03丸写しで終わらずに、単語をどう覚え直す?

選択肢で正解できることと、書けることは別の力

英単語を選択肢から選べても、何も見ずに思い出して書けるとは限りません。

たとえば「図書館」という意味の単語を4つの選択肢から選ぶことはできても、何もヒントがない状態で library と書けるとは限りません。

選択肢には、正解を思い出すための手がかりがあります。

  • 見覚えのある形を選ぶ
  • 明らかに違うものを消す
  • 文法的に入らないものを外す

こうした力もテストでは大切です。

しかし、選択肢を消して正解できたことを「この単語は覚えた」と判断すると、理解度を高く見積もってしまいます。意味を言えるか、発音できるか、日本語から英語を書けるかを分けて確認する必要があります。

英検5級が選択式なのは事実。それでもスペルから逃げてはいけない

英検5級の一次試験では単語のスペルを答案に書かなくても、次の級や学校英語まで見据えるなら、日々の学習で書ける単語を増やしておきます。

英検公式サイトによると、5級の一次試験はリーディングとリスニングで構成され、リーディングは4肢選択です。したがって「英検5級の一次試験だけを見れば、単語のスペルを答案に書く場面はない」という説明自体は間違いではありません。

ただし、英検5級は英語学習の入り口です。ここで「選べればよい」という勉強だけを続けると、次の級や学校のテストで書く問題が出たときに、単語学習を最初からやり直すことになります。

資格試験の形式に合わせた対策は必要です。しかし、試験の形式を、基礎を省く理由にしてはいけません。

英検3級では、Eメールと英作文を自分で書く

英検3級の一次試験にはEメールと英作文の記述式問題があるため、英文を自分で書く練習も必要です。

英検公式サイトでは、3級のライティングとして「返信メールを英文で書くEメール」と「質問に対する意見を英語で論述する英作文」が案内されています。どちらも記述式です。

伝えたい内容が頭に浮かんでも、基本単語のスペルが出てこなければ文章にできません。一つひとつの単語で止まると、文の内容や構成を考える余裕も失われます。

5級や4級の段階でスペルを覚えるのは、今の級に余計な勉強を加えることではありません。3級以降の英作文を楽にするための先行投資です。

スペルを避け続けると、学校英語でも穴が広がる

単語を書けない状態は、英作文だけでなく、文法や定期テストの得点にも影響します。

  • 日本語を見て英単語を書く問題で止まる
  • 似た綴りの単語を区別できない
  • 三単現の s、過去形の ed、複数形などの変化を正しく書けない
  • 英作文で知っている単語だけを避けて、言いたい内容を変えてしまう
  • 間違えたスペルを自分で見直せない

単語の意味だけを何となく知っていても、文字の並びを正確に覚えていなければ、英語を自分で組み立てる段階で困ります。先送りするほど、覚え直す単語の数は増えていきます。

「10回ずつ写す」だけでは、書けるようになったか分からない

英単語を何回も写すだけで終えず、見本を隠して正しく書けるかを確かめます。

単語を見ながら10回写すと、勉強した感覚は得られます。しかし、見本を隠した瞬間に書けないのであれば、まだ覚えたとは言えません。

生徒がカードを隠し、見本を見ずに英単語のスペルをノートへ書くイラスト
見本を隠して書き、間違いを直して確かめます。

最初から回数を決めて丸写しするより、短く確認してから見本を隠し、テストする方が理解度を確認できます。間違えた単語だけ、文字の並びを見直してもう一度書きます。

おすすめは「見る・隠す・書く・直す・翌日もう一度」

英単語のスペルは、意味と発音を確かめてから、見本を隠して書き、間違いを直して翌日もう一度試します。

見る → 隠す → 書く → 直す → 翌日もう一度
  1. 見る:意味、発音、文字の並びを確認する
  2. 隠す:見本を見えない状態にする
  3. 書く:日本語や音を手がかりに、自分でスペルを書く
  4. 直す:間違えた文字だけでなく、単語全体を正しく書き直す
  5. 翌日もう一度:少し時間を空けて、覚えているか再テストする

1回目から完璧である必要はありません。大切なのは、間違えたまま終わらせないことです。2回目で全問正解できるように、1回目のやり直しを丁寧に行います。

同じ生徒が問題に取り組み、赤ペンで間違いを確認し、印を付けた問題を解き直す三つの場面のイラスト
間違いを直し、時間を空けてもう一度確かめます。

一度で正しく書けた単語は、次の周回で数を減らしても構いません。書けない単語へ時間を集めることで、ただ全部を写し続けるより効率よく進められます。

発音とスペルを別々に覚えない

単語は、意味・音・綴りを一つにまとめて覚えます。

文字だけを無言で写すと、発音が分からないまま形だけ覚えることがあります。反対に、音だけ分かっていても綴りが曖昧なら、書く場面で使えません。

単語を確認するときは、発音し、意味を言い、そのうえで書きます。英語には綴りと発音が単純に一致しない語もあるため、音だけで推測せず、正しい形も同時に確かめます。

保護者が確認するなら「見れば分かる?」ではなく「何も見ずに書ける?」

保護者が英単語の定着を確かめるときは、教材を閉じ、日本語や発音を手がかりに本人が書けるかを見ます。

単語帳を開いたまま「これ分かる?」と聞けば、子どもは「分かる」と答えやすくなります。実際に覚えているか確かめるには、日本語だけを見せて英語を書いてもらう、発音を聞いて書いてもらうなど、手がかりを減らします。

間違えたときに責める必要はありません。間違いが見つかったのは、覚え直す場所が分かったということです。「ここが曖昧だったね。正しく書けるようにして終わろう」と、次の行動につなげます。

ブーストアカデミーでは|英単語は「見て分かる」から書ける状態へ

単語の意味が分かっても、見本を隠すと書けないことがあります。まず発音と意味を確認し、見本を隠して書き、綴りを照らし合わせます。

間違えた単語はその場で直すだけで終えず、翌日にもう一度、何も見ずに書いて確かめます。扱う数は本人の負担に合わせ、書けなかった語へ復習時間を使います。

ブーストアカデミーでは、選択肢で分かる単語も、見本なしで書けるかまで確かめます。

よくある質問

英検5級の合格だけが目標でも、スペルを覚えるべきですか?

5級一次試験のリーディングは選択式ですが、5級は英語学習の入口です。次の級や学校英語まで考えるなら、基本単語は書ける状態にしておく方が後の負担を減らせます。試験直前は形式対策を優先しつつ、日常学習ではスペル確認を続けるのが現実的です。

何回書けば覚えられますか?

回数だけでは判断できません。見本を隠して正しく書けるか、翌日にも書けるかを基準にします。すぐ覚えられる単語と、何度か確認が必要な単語を分けてください。

スペルミスが多すぎて、本人が嫌がります

一度に扱う単語数を減らし、全滅するテストにしないことが大切です。少ない範囲を正しく書けるようにし、できた事実を確認してから次へ進みます。量を増やすのは、学習手順が安定してからで構いません。

まとめ|英単語は、選ぶだけで終わらせない

目の前の選択式問題に正解することと、英語を使える状態にすることを混同しないでください。

英検5級の形式に合わせた勉強は必要です。しかし、「書かない試験だから」という理由でスペルを避け続ければ、英作文が始まる級や学校の定期テストで負担が一気に表れます。

見る、隠す、書く、直す、翌日もう一度。この手順で、少ない単語から確実に書ける状態を作りましょう。

関連ページ

参考資料