進学塾で自信をなくした子へ|塾を変える判断と「できた」のつくり方

子どもが終えた課題を見せ、大人が具体的な箇所を指して認めるイラスト やる気・自信

塾で自信をなくしている子には、励ます言葉を重ねる前に、本人が「できた」と思える課題を用意します。

この記事で分かること

  • 01進学塾を変えるか迷ったら、順位以外に何を見る?
  • 02自信をなくした子に、怒り続けずどう関わる?
  • 03手助けを受けながら、最初の『できた』をどう作る?

周りのレベルが高く、テストではいつも下の順位。授業も分からないまま終わり、家ではできなかったことを注意される。そんな状態で「やればできるよ」と言われても、本人には何を根拠にそう思えばよいのか分からないかもしれません。

Boost Academyでは、すでに自信を失っている子に対して、まず何かを達成してもらうことを重視します。難しい問題である必要はありません。先生が十分に手伝っても構いません。大切なのは、本人が実感できる事実をつくることです。

進学塾を変えるかは、順位だけでなく自信と理解を見る

今の進学塾で自信を失い続けている、または授業をほとんど理解できていないなら、順位だけで決めず学習環境を見直します。

塾長が判断材料として挙げるのは、この2点です。例えば、周囲との学力差が大きく、毎回のテストで最下位になり、自信を失っているような場合です。

ただし、「最下位なら辞める」という意味ではありません。ライバルがいるから頑張れる子もいます。順位を上げる楽しさや、負けた悔しさが次の勉強への意欲になることも、集団授業の強みです。

見るべきなのは、順位という数字だけではなく、その環境で本人が何を理解し、どんな手応えを得ているかです。授業がほとんど分からず、自信を削り続ける状態を、通塾の継続だけで解決しようとは考えません。

転塾・併用を含む判断の整理は、進学塾を辞めるべきか迷ったときに確認したい判断軸でも紹介しています。

見極めを急ぐより、怒り続ける状況をつくらない

子どもが競争を励みにしているか自信を失っているかは見極めが難しいため、大人は怒り続けず、次に取り組む課題を一緒に見ます。

塾長自身も、子どもの気持ちを外からはっきり見分けるのは難しいと考えています。だから、特定の言葉や表情だけで状態を決めつけるのではなく、まず日々の関わり方を見直します。

テストの点を注意した後、宿題の間違いを注意し、取り組み方も続けて責める。心配から始まった声かけでも、できていないことの指摘ばかりになっていないでしょうか。

必要な約束を曖昧にするという話ではありません。直したいことがあっても、いくつもの不満を重ねてぶつけるのではなく、次に取り組む課題へ話を戻します。「怒られなかったからよい」ではなく、「今日は何ができるようになったか」を残したいのです。

新しい先生との最初の一歩は、手助けがあってよい

すでに自信を失っている子には、先生の手助けを受けながらでも本人が達成できる、小さな課題を最初に用意します。

先生や塾が変わっても、初日から分からない問題ばかりでは、本人にとっては同じことの繰り返しです。新しい環境に来たというだけで、自信が戻るわけではありません。

最初からすべてを一人でできることを条件にはしません。まず一つ、最後まで取り組めるようにします。

取り組めるくらい簡単な問題を選ぶ → 説明を細かく区切る → 必要なところを一緒に進める

ここでいう手助けは、大人が答えを書いて終わらせることとは違います。助けを借りながらでも、本人が考えた部分、解けた部分、最後まで取り組めた部分を残すということです。学年相応の難しさに無理に合わせるより、今の本人が前へ進める課題を選びます。

大げさに褒める前に、本人が納得できる事実をつくる

自信をなくした子を褒める前に、本人が「確かにできた」と思える事実をつくり、その部分を具体的に認めます。

塾長が大切にしている言葉は「実績ありき」です。ただし、ここでの実績は、志望校への合格や大幅な成績アップだけを指しているのではありません。その子が実際に達成したことです。

本人には何がよかったか分からないのに、大人だけが「すごい!」と盛り上がっても、実感は置き去りになります。褒め方の言い回しを工夫する前に、何をできるようにしたいか、そのためにどんな手助けが必要かを考えます。

例えば、手伝った範囲と本人が進めた範囲を分けて伝えます。最初の式を先生と一緒に考えたなら、「全部一人でできたね」とは言いません。その後の計算を本人ができたなら、その部分を具体的に認める、という考え方です。

これは声かけを考えるための例であり、特定の生徒の実話ではありません。大切なのは、立派な言葉をかけることではなく、本人も振り返れる事実を言葉にすることです。日々の声かけについては、できた行動を事実ベースで褒める方法も参考にしてください。

子どもが終えた課題を見せ、大人が具体的な箇所を指して認めるイラスト
本人ができた部分を、事実に沿って伝えます。

転塾や併用は、次の「できた」につながる選択にする

進学塾を続けるか変えるかは、それ自体を目的にせず、本人が次に何を理解し達成できるかで考えます。

今の塾の授業や教材に活かせる部分があり、個別に理解を補ったり、自習の進め方を整えたりすることで取り組めるなら、併用という選択肢もあります。一方で、授業が全く分からず、自信を失い続けているなら、環境そのものの変更も検討します。

新しい指導を選ぶときは、次の点を具体的に相談してみてください。

  • 今の本人は、どの範囲なら理解して取り組めるか
  • 最初の課題には、どんな手助けを用意するか
  • 本人ができたことを、どう確認して伝えるか

Boost Academyは、自習を軸に、理解が足りないところを個別指導で補う方針です。すでに自信をなくしているなら、その出発点から考えます。自習を頑張るよう求める前に、一緒に達成できる課題を用意することも、私たちの役割です。

生徒と講師が印の付いた課題を確認し、次に取り組むことを予定表へ整理するイラスト
理解を確かめ、次に達成できる小さな課題を考えます。

理解が曖昧な範囲に戻ることや学習環境の整理は、勉強できないと感じるときに試したい学習法でも解説しています。

よくある質問

テストで最下位なら、すぐに塾を辞めた方がよいですか?

順位だけで一律には決めません。授業を理解できているか、競争が本人の励みになっているか、反対に自信を削っていないかを含めて考えます。気持ちの見極めは簡単ではないため、数字だけで結論を急がないことが大切です。

先生に手伝ってもらって解いたことも、最初の達成になりますか?

Boost Academyでは、必要な補助を受けながら達成するところから始めてよいと考えています。手伝った部分を隠して褒めるのではなく、その中で本人が何をできたかを具体的に認めます。

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